新年のご挨拶(副院長)

「丑」と「牛」のおはなし

 皆様あけましておめでとうございます。

 大変な一年を皆様と共に乗り切り、新しい一年が始まりました。

 今年は「丑年」です。年賀状も神社の絵馬も「牛」の」イラストであふれています。でも、「牛年」とは言わず「丑年」と書きます。なぜでしょう?少し調べてみました。

 諸説あるようですが、元々十二支は方角や時間、農作物の育つ様子を表した12の意味のない記号だったようです。しかしそのままでは中々覚えられないとのことで後漢の時代に中国の王充(おういつ)という人が身近な動物の漢字を後から割り振ったそうです。この為に元々の漢字と干支の漢字が違うとのことです。ですから、牛がレースをして神様のところへ真っ先に行ったものの背中のねずみが飛び降りて2番目の干支になったというのも(ねずみがねこをだまして、干支に入れなかったねこがねずみを追いかけるようになったという話も)後からできたお話のようです。元々の丑の意味は「撒いた種が実を結ぶ」ことから「生命やエネルギーの結実」という意味があるそうで、結び付けることから「紐(ひも)」の漢字の一部にも使われています。

 本年がこの丑の力にあやかって、昨年一年のつらい自粛生活や感染予防などの努力が「実を結び」、コロナは「モ~ウ」終わったと「うっし(牛)っしぃ~」と笑顔で笑いあえる、幸運が「ギュ~ウ」と詰まった素晴らしい一年になりますように心からお祈りいたしております。

 

東朋病院 副院長

一丸 之寿

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